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環境に優しいオレゴン州

オレゴン州では、住民・企業・自治体による地域の自然環境を大切にしようという意識が極めて高く、再生可能エネルギーを重視した環境づくりにいち早く取り組んできました。


画像 オレゴン州の州議会議事堂は、屋根の上に太陽光発電設備が取り付けられている

現在では、クリーン・テクロノジー産業で働く労働者率が全米で最も多く(2009年、ピュー・チャリタブル・トラスト調べ)、州最大の街ポートランド市では、この20年間で雇用数を13%上げながらも、人口一人当たり22%の二酸化炭素排出量削減を達成しました。街には、CO2を排出しないライトレール(路面電車)、電気自動車(EV)及びEV用充電スタンド、自転車専用レーンを目にすることができ、全米で最も環境に優しい都市に選ばれています。(2012年『Popular Science誌』)


環境面におけるオレゴン州の評価

  • 全米でも最も環境に優しい州(2009年『Business Facilities誌』)
  • 全米一高い国民ひとり当たりのLEED(環境性能評価システム)認定の建造物数
  • 全米一高い国民ひとり当たりの自転車通勤率
  • 全米一高い国民ひとり当たりのハイブリッド車両保有率
  • 米国で初めて再生可能エネルギー技術で学士号を設けた州
  • カーシェアリング発祥の地

オレゴン州のクリーンテクノロジー


クリーンテクノロジー

画像 公的支援や基幹事業への便宜供与、イノベーションの精神、豊富で変化に富んだ天然資源....オレゴンが再生可能エネルギー分野の世界的リーダーに成長してきた背景にはこうした要素の存在があります。オレゴン州が定める再生可能エネルギー・ポートフォリオ基準には、総電力供給量に占める再生可能エネルギー利用の割合を2025年までに25%に引き上げることが明記されています。州全域の太陽光発電システムに固定価格買い取り制度(フィードインタリフ)を米国で初めて導入したのが、オレゴン州。一定規模の太陽光発電系統から電力をグリッド送電する者に公共事業者が支払い義務を負う料金制度を定めています。


オレゴンは米国における主要太陽エネルギー製造クラスターとして位置づけられており、SolarWorld等の海外メーカーを引きつけています。一方、オレゴン州の風力発電規模は3,153メガワットで、全米第5位となっています。


即戦力となる労働者の育成や革新的アイデアへの助成など、オレゴン州はこうした産業の振興・強化にも努めています。事業主・労働者・教育機関は積極的に協力して、企業が求めるスキルレベルの労働力を確保するためのさまざまなカリキュラムや研修プログラムの実施にも力を入れています。オレゴン州はオレゴン・ナノ科学ミクロ技術研究所(ONAMI)やオレゴン環境整備・持続可能技術センター(オレゴンBEST)などを活用して次世代のエネルギー問題解決への道を開く、産業界の力と最先端を行く大学R&Dの相乗効果を高めるための重要な投資を続けています。こうした設備投資がオレゴン州におけるクリーンテクノロジー事業の競争力を高める働きをしているのです。


太陽エネルギー

画像 オレゴン州の存在を知った世界中の太陽エネルギー製造会社は、低いエネルギー・コストや安定した電力供給、高い技能を有するシリコン労働力、エネルギー税制上の優遇措置、生活の質といったオレゴン州のさまざまな利点を生かした設備投資を進めています。最近オレゴン州への進出を果たした企業だけでもSolarWorld(独)、パナソニック(サンヨー、日)、ReVolt Technology (スイス)、Centon Solar(中)、Solaicx(米・カリフォルニア)など多数あります。従来の進出企業と併せオレゴンは北米最大の太陽電池製造州に成長しており、全米最大の太陽電池製造会社であるSolarWorldを含め同州の年間生産能力はすでに680メガワットを超えています。これらを合わせオレゴン州がこれまでに発表したすべてのソーラー関連プロジェクトの推定投資総額は15億ドルにのぼります。


風力エネルギー

画像 ヴェスタスやシーメンスといった風力エネルギー製造会社は、コロンビアゴージ(渓谷)やイースタンオレゴンの丘陵地帯にウインドファームと呼ばれる風力発電施設を稼働させる一方、その事業拠点となる北米本社をここオレゴン州に置いています。また、伊藤忠商事と住友商事が米国子会社を通じて事業参画した世界最大級の風力発電所「ケイスネス・シェファード・フラット風力発電所」が2012年に完成しました。GEグループ、グーグル、発電業者のケイスネス・エナジーとの共同事業となり、845メガワットの発電能力をもち、一般家庭23万5000戸以上分の電力を賄うことができます。


エネルギー効率とグリーン・ビルディング

持続可能性に取り組むオレゴン州の姿勢は、エネルギーの効率化および緑化開発関連産業のこれまでの発展を支えてきました。オレゴン州エネルギー局の管轄下にあるエネルギー税の優遇措置は、こうしたエネルギー関連事業プロジェクトの誘致に大いに貢献しています。その動きに呼応するかのように、環境にやさしい建物、いわゆるグリーン・ビルディングの設計・施工業界の大手企業もオレゴンに進出してきました。オレゴン州はグリーンビル・ディングのトップ設計者や建築技師、建設業者、環境を破壊しない持続可能な建築資材の生産者らの中心地であり、米国グリーンビルディング協会が定める建築物の環境配慮基準LEEDの認証を受けた人口当たりの環境にやさしい建築物の数で他州を押さえ全米第1位となっています。


画像 ポートランド国際空港もLEEDの最高基準であるプラチナ認定を受けている。
(写真提供:Port of Portland)

LEED(Leadership in Energy and Environmental Design)とは世界的に認められている環境に優しい建築を証明するために定められたシステムです。2000年の3月に米国グリーンビルディング協会が発足され、以降建物の所有者や管理者に環境に優しい建築デザイン、管理やメンテナンスの解決策の枠組みを提供しています。LEEDは発足当初から格付けシステムを導入しており、LEED 委員会や建築のボランティア、建築会社などがその格付けをしています。エネルギーを節約しているか、水資源を大切にしているか、コミュニティーの活性化に貢献しているか等が評価されます。またLEEDは商業ビルのみならず住居など全ての建物に適用されています。


波力エネルギー

画像 オレゴン州は波力エネルギー産業の将来性にも着目し、投資を続けています。オレゴンには海洋波エネルギー計画の成否の鍵を握る3大要素とされる、強い風、大きな波、容易な送電アクセスを満たす海岸線があります。こうした好条件が、オレゴン州立大学の先端研究施設や同州が長年投資を続けている再生可能エネルギーと相まって、オレゴン州を波エネルギー開発分野においても米国のリーダーとしているのです。


オレゴン州の総合大学はいずれも民間企業などと協力して、太平洋という自然の力を活用した効果的な装置や応用分野の研究を進めています。波エネルギー装置のさまざまな潜在的効果に関する調査・研究においても大規模な共同作業や連携の実態が見られます。米国の波エネルギー産業におけるオレゴン州の指導的地位は、米エネルギー省が米国内にわずか2カ所しかない全米海洋再生可能エネルギー・センターの一方の運営主体にオレゴン州を指名したことからも見て取れます。