
ウッド&フォーレストプロダクツ(木製品・林産品)
オレゴンは全米最大の製材産出州です。オレゴンの森林面積は3,050万エーカー(約12万3,000平方キロ)で、州の陸地面積の約50%を占めています。林産物製造業で世界をリードするオレゴン州は、入手しやすい原材料と最先端のアイディアを融合させ、高品質で付加価値の高いさまざまな木製品を生産して世界各地に輸出しています。
オレゴン州における木製品産業は、先端技術によって製材処理の合理化が進み、
オレゴン州立大学(OSU)は世界トップレベルの森林学部があることで知られており、木材の収穫から加工に至るまで、林産品分野を最先端テクノロジーでリードするオレゴン州を支えています。なかでもOSU内にあるウッド・イノベーション・センターには、ビジネス・科学・林業の産学官の粋(ベスト)が集められており、オレゴン州の木製品に付加価値をもたらす革新的プロセスやシステム開発といった大学ベースの研究が産業界と深く結びついています。また、州内の複数の大学の協力で実現した「オレゴン・ビルド・エンバイロメント&サステイナブル・テクノロジーズ(オレゴンBEST)センター」は、州内のさまざまな事業に、環境に優しいグリーン・ビルディングやバイオ燃料、バイオ製品、バイオマス・ベースの再生可能エネルギーといった分野の最先端イノベーションへのアクセスを提供しています。
「オレゴンの木製品産業は完全に総合産業化されています。全米そして世界中どこを探しても、オレゴン州ほど恵まれた環境は他にありません。木製品産業に関しては、私たちオレゴンがナンバーワンであると自負しています。」
ローズバーグ・フォレスト・プロダクツ社CEO
ウッドプロダクツ
規格材から即取り付け可能な窓やドアに至るまで、オレゴン州が産出する高付加価値木製品は広く世界に認められています。オレゴンの企業は世界の市場ニーズに合ったさまざまな木製品を輸出しています。
原材料の品質と専門的生産ノウハウにおいてオレゴン州は常にトップの座を維持しており、二次木製品製造分野のビジネス環境における最適な場所として、その地位を確立しています。
オレゴンに拠点を置く製材会社には、ジェルド-ウェン(JELD-WEN)、ウエアハウザー(Weyerhaeuser)、ザ・コリンズ・カンパニー(The Collins Companies)、マーフィー・カンパニー(Murphy Company)、ハンプトン・アフィリエイツ(Hampton Affiliates)、ローズバーグ・フォレスト・プロダクツ(Roseburg Forest Products)などがあり、いずれも自社製品ラインに新機軸を打ち出し続けていることで世界的に評価されています。たとえば、ジェルド-ウェンが採用する独自の工程は、木材の表面だけを処理する従来のディップ・プロセスとは異なり、環境的にもより安全な方法でありながら木材の中心部まで一貫して処理することが可能となっています。オレゴン州が世界に誇る付加価値の高い主要ウッドプロダクツには、針葉樹材モールディング、木製家具、建築用木材加工構造材、窓やドアなどがあります。
フォーレストプロダクツ
オレゴン州経済は長い歴史を誇る林業の発展によって支えられてきました。その林業を今日支えているのが、バイオマス発電や持続可能な事業慣行、プレハブ住宅、そして多くの二次木製品製造業者です。
オレゴン州の主な木材供給源は民間所有の森林で、州全体の年間木材収穫量のほぼ85%を占めています。今日の森林部門は合理化が進み、活況で競争力があります。オレゴンの林業は強力な輸送・公共インフラ、そして太い市場リンクに恵まれています。優れた品質の木製品の多くは、民間の森林地から切り出された木材を使って排出廃材の少ない高効率のハイテク加工工場で生産されていますが、その工程はいずれも連邦政府および州政府の定める大気放出基準、その他環境法令の規定を満たしています。
オレゴン州、そこはビジネスと森林がひとつに融合するところ。